犬咳・ガーガーケフケフは【気管虚脱】かも♦︎どんな咳の音?どんな病気?【動画あり】

どうも、maiです^^
今回は、犬咳のガーガー、ケフケフの原因が【気管虚脱】だった我が家の体験と、命に関わる【気管虚脱という病】について解説しています。
「なんか最近ワンコの呼吸が変??」と思っている飼い主の方は、夏に進行しやすい愛犬の命に関わる病気ですので、ぜひ知っておいていただければと思います。
【気管虚脱】と診断されてた我が家の愛犬「ギンちゃん」ですが、現在は元気になりました!
【気管虚脱】犬のガーガー咳ってどんな音?どんな病気?
特徴のある呼吸音・ダチョウみたい、ブタみたいと言われるガーガー咳が出ます。
ギンではないのですが、ガーガー咳ってこんな咳や呼吸音ですよ、というのを知っていただく動画を下記に貼りました。ちょっと音声を聞いてみてください。
この「ンガァー」という呼吸音が特徴です。この苦しそうな音が出てしまう原因は、気管が潰れてしまっているからです。
空気を肺に送る通り道である気管は、掃除機のホースのような形状をしています。
画像の掃除機ホースにある凸凹部分が、気管を支えている軟骨にあたります。気管を支える軟骨はC型をしており、まさに掃除機のホースのように何個も連なることで気管を筒状に保っています。
気管虚脱は、このC型の軟骨が潰れてしまう病気です。
気管は常に筒状ではなく、吠えたり、首輪による圧迫で潰れることがあります。健康な気管であれば、柔軟性があるので少し潰れてもすぐに元の筒状に戻ります。
しかし、気管虚脱になってしまうと、吠える・上を向く・首輪による圧迫に対して、気管が筒状を保てなくなります。筒状だった気管が扁平状になり、呼吸する際の空気の通りが悪くなりガーガーという独特な音や気管が潰れることで粘膜接触をして咳を起こすのです。
予防方法についてはこちらをどうぞ
気管虚脱は進行性の命に関わる病気【内科治療では治らない】
気管虚脱が怖い病気である所以となるのが、原因不明の進行性の病であることです。末期になると完全に気管が潰れて窒息死してしまいます。
また、少しづつ悪くなることもあれば、突発的に症状が悪化する場合もあります。重症化した場合は呼吸困難を起こしたり、舌が青紫色に変色(チアノーゼ)し、失神することもあります。息が吸いたくても吸えないのでとても苦しい病気です。
難治性疾患として位置付けられ、積極的な治療が行われていないのが現状とのことです。
動物病院に行っても気管支拡張剤などを処方されるだけ、ということもあるそうです。でも、拡張剤で気管は広がらないので、どんどん潰れていってしまい、最後は窒息死してしまいます、、、。現在は、内科治療では治らない病です。
治療法としては、潰れてしまった気管を筒状に保つ外科的手術が必要です。手術の方法・費用・病院についてはこちらをどうぞ。
変かな?と思った時には末期なケースも【早期発見が重要】
あまり知られていない【気管虚脱】というワンコの病気。
飼い主や獣医師でさえもなかなか気がつかないため、「変だな?」と思った時には手の施しようがないほどの末期状態、ということもあるそうです。愛するワンコが苦しまないよう予防・早期発見が重要です!
ギンの診断がグレードⅣと聞いて、ものすごく驚きました。私としてはかなり早期発見だと思っていたし、グレードも2手前くらいだと思っていましたが、まさかの「末期手前」でした。
診断基準とグレードについてはコチラをどうぞ
ギンはそんなに咳き込んでもいなかったし、例のガーガー咳も滅多に出ませんでした。そもそもギンはあまり運動が好きではなく、公園などで走り回ることもしないワンコです。実家で飼っていたワンコは猪突猛進のごとくドックランを駆け回るワンコだったので、犬にも個性があるんだなー、と思っていました。
しかし、この「運動したがらない」というのも気管虚脱の症状なのです。それはそうですよね、普通に呼吸していても十分に空気が入ってこないのに、運動なんてしたら息苦しくて仕方ないですものね。。。
本来ワンコは運動が大好きなはずなのに、ギンから走り回る楽しさを奪ってしまったのかな?もっともっと早く気づいてあげられたら、、、と思ってしまいます。
獣医も気づきにくい気管虚脱・末期では常に酷い呼吸音
この「気付きにくさ」は私だけではないようです。
アトム動物病院の待合室でお隣の方と雑談していると、皆さん「気づかなかった!」と言っていました。一様に「そんなに言うほど咳き込んでいない」「年のせいで咳がでるかと思った」と言っていました。
ギンは【気管虚脱】と診断される2週間前に、別の動物病院で予防接種前の健康診断を受けていました。しかし、その動物病院では、全く気づかれませんでした。獣医さんですら気づきにくい病気なのです。
ある時、アトム動物病院の待合室にすごく深刻そうな親子が来ました。
ワンコはキャリーに入っていて見えなかったし、私から3mほど距離があったのですが、ずっとあの呼吸音が聞こえて来ました。
こちらまで息苦しくなってしまいそうな呼吸音。
「おかしいな、とは思っていたけど、ある時から突然立ち上がれなくなった」と飼い主の方はおっしゃってました。飼い主さんの深刻そうな様子はワンコへの愛情を感じましたから、普段よく見てなかった、接していなかった、と言うことはないと思います。それほどまでに飼い主にとって気付きにくい病気なのだと思います。
知らないワンちゃんの呼吸音でもあんなに苦しい気持ちになるのに、愛犬だったらと思うと本当に辛いですよね。あのワンちゃんも早く良くなっていることを願うばかりです。
気づいたきっかけは?我が家ケース
私がギンの呼吸音がおかしい?!と気づいたのはギンの興奮時の呼吸音でした。
はじめてペットOKのペンションに泊まる旅行に行きました!お土産屋さんの前で子供と夫を待っていると、たくさんの人に「可愛いわねぇー」とギンが囲まれたことがあります。
ギンは構ってもらえるのが嬉しくて嬉しくて、興奮して激しい呼吸になりました。例の咳をしながらの呼吸音。そしてそれが夜になっても収まりませんでした。それまでも時折咳が出ることはありましたが、フンガァーッフンガァーと呼吸しながらゲフッゲフと咳き込み続ける、そんなことはありませんでした。
そこで初めて【犬の呼吸音 咳】などのワードで検索して、気管虚脱という病気を知りました。進行性の命に関わる病気で【治らない】という文字に「ギンもこの病気だったらどうしよう?」と、ものすごく不安になりました。
私は[旅行で大勢に囲まれる]というイレギュラーな興奮状態のギンを見なければ、今もきっと気づけてなかったと思います。そして手術もできない手遅れになっていただろうと思います。
1匹でも多くのワンコが気管虚脱という苦しい病から救われますように🐶
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