犬咳【気管虚脱】軽度?末期?診断方法と一般的な手術法【名医に診断&手術を依頼した愛犬】

犬咳【気管虚脱】軽度?末期?診断方法と一般的な手術法【名医に診断&手術を依頼した愛犬】

どうも、ワンコ大好きmaiです٩( ‘ω’ )

今回は、犬咳のガーガー、ケフケフの原因が【気管虚脱】と診断された愛犬の診断基準・一般的な手術方法について解説します!

「なんか最近ワンコの呼吸が変??」と思っている飼い主の方は、夏に進行しやすい愛犬の命に関わる病気ですので、ぜひ知っておいていただければと思います。

【気管虚脱】と診断された我が家の愛犬「ギンちゃん」ですが、お陰さまで元気になりました!
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診断方法は?グレードって何?【気管の開口率】

診断方法は、一般的身体検査とレントゲンになります。下図はギンがアトム動物病院でとってもらったレントゲン写真です。
左側は、ワンコに上を向けさせて撮影したものです。赤丸で囲っている部分は本来ならば、筒状でなくてはいけないのに、かなり潰れてしまっています。
右側はワンコを横から撮影したものです。こちらもちょうど首輪に当たる部分が潰れてしまっています。

しかし、レントゲンを撮るまでもなく喉を少し抑えると独特の咳が出るので、触診だけでも分かりやすいと思います。ギンをアトム動物病院の院長に診てもらった時も、首を触って咳が出たので、院長が「この咳ね」と言っていました。

待合室で待ってると、どのワンコもこの独特の呼吸音をしていました。ギンの術後、お見舞いに毎日通った私としては呼吸音だけで、なんとなくわかる気がしします。もちろんちゃんと獣医さんに診てもらうべきですが、それほど特徴的な咳・呼吸音です。

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開口率で分類されるⅠからⅣまでのグレードとは?

下図は、アトム動物病院でギンを診断してもらった時に説明された用紙です。ギンはグレードⅢからⅣになりかけという診断でした。

それぞれのグレードの下に書いてあるパーセンテージは気管が開口している割合です。
気管虚脱の特徴として、背中側の気管の膜性壁が弛んで筒状だった気管を潰してしまいます。そのせいで空気の通り道がどんどん狭くなってしまい、最後は完全に潰れてしまうのです。

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【治療方法は?】気管を筒状に保つことが必須【対処的な外科手術】

気管虚脱という病気は、原因不明で気管が徐々に潰れていってしまう病です。現在は内科治療で気管虚脱は根治できません。そのため、根治を目指すのであれば、外科手術になります。ただ、気管が潰れてしまう原因は不明であるため、潰れた気管を筒状に直す、対処的な外科手術となります。

気管を側から支えて筒状を保つ【プロテーゼ法】

注射器の外套をラセン形やC型に切断し気管の外へ固定し縫合する方法。これをやる獣医師はもういないようです。端的にいうと、体内に入れるに適合しない素材&強度のもので気管というデリケートな箇所を固定しようとすると、拒絶反応や強度問題でボロボロになってしまうようです。ダメ、絶対、な手術方法です。

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気管を側から支えて筒状を保つ【ステント法】

気管の内腔へ、金属製の拡張器具を入れる方法。これは現在も使われている手術法ですが、飼い主として愛犬にやってあげたいとは思えませんでした。端的にいうと、気管の中で網状の金属を筒状に開くことで気管を支えます。

しかし、気管の内側、ということで粘膜接触が起こり咳・痰が出続けます。そして、ステントはその構造から一度入れたら2度と取り出せません。

さらには、異物接触からか肉芽組織が形成されて気管をさらに狭くすることがあります。そして、素材が金属ゆえ、首の可動領域に制限が出ます。ワンコが尻尾をハムハムしたり、ということがしにくくなるということです。

そして、このステント法を、しっかりと説明されることもなく「すぐに終わりますよ」と処置されてしまった飼い主さんもいるそうです。処置した獣医さんも、動物が好きで獣医さんになったのでしょうから、もちろん「苦しめてやろう!」と思ったわけではないでしょう。しかし、その子はとても苦しんで亡くなってしまったそうです。

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気管虚脱の手術・名医にお願い【世界で唯一】アトム動物病院だけの術式【PLLP】

気管虚脱を根治する「世界で唯一の手術方法」を生み出した名医がいる!との情報を掴んだので、そちらで手術をお願いしました。アトム動物病院の院長先生が長い年月をかけて開発された素材Parallel Loop Line Prostheses(PLLP)を使っての術式だそうです。

結果、ギンは手術2日目には抱っこでき、4日目には「退院してもいいよ?」と言われるまでに回復しました!(仕事の関係で入院させておいてもらいました)

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1匹でも多くのワンコが気管虚脱という苦しい病から救われますように🐶

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